初参戦!珠洲トライアスロン 全6編(その4)

<その4:レース BIKEの編>
 
BIKEスタート!100.4kmの道のりです。Sさんは自分より少し先に出発した模様。
 
どうやら例の急な登り坂がこのレースの名物みたいで、「大谷峠」というらしいです。
 
50kmのコースを2週です。特に2週目は気温が上がる時間帯となるので、無理ができないなと思いながら、控えめなスピードで、坦々と。
結構抜かれています。能登半島の先っぽ、とうことで、景色も楽しめるかなと思いながら進みます。でも、思っていたより、海が見えないコースで少しガッカリ。
 
それでもところどころ、海が遠目に見える景気がいいですね。エイドステーションでは、佐渡と違って、紙コップの手渡しなので、止まらざるを得ません。でもいいところも。渡してもらう前に、「みずー」とか、「ポカリーっ」とかいうのは、同じですが、ボランティアの人たちとふれあう時間があるし、会話もできるので、キツイレースの中のほんわかムードです。いただいたら、「助かるわー、ありがとう!」と言って出発。エイドも案外数が多く、タイムはかかるのですが、暑いのでこのくらいあって良かったとつくづく思います。
 
登り坂が始まりました。心拍数を上げないように漕ぎ続けますが、あるところで、呼吸の回数とスピードとパワーのかけ具合が釣り合うポイントを感じながら登り続けます。2週目の余力も残しながら。
35km過ぎくらいでしょうか、ありました『大谷峠』が!見るからに登れません。 少しチャレンジしようかなと思いつつ、初めの方に差し掛かると「やっぱやめよ」とあっさりBIKEを降ります。
 
BIKEを降りるという決意は結構しんどいのです!でも、硬く決めていたので、できたと思っています。
プライド、屈辱感、情けなさ、力不足を心の中で葛藤しながらギリギリまで頑張ってBIKEを降りるのが、ふつうの神経だと思います。でも今回は、体力の温存をと考えて、できるだけ早い段階でその部分を全部カットして楽に行こうと決めていたので、できました。それでも屈辱感あります。というのは、その激坂の途中で、Noチェックが入り、通過するときに一人ひとりのNoを読み上げてチェックしているのです。
 
よんひゃくななじゅうきゅう ば~ん!」
それもでかい声で。地元の方は、そこで、「頑張れ、頑張れ」と言っているし、涼しい顔してあっさりBIKEを押して行くのはかなり心に応えます。でもそういう戦略というか、登れないので、仕方がありません。
 
自分の周りで、BIKEを降りている人は確認できませんでした「ウォー」とか、「チクショーっ」とか叫びながら皆さん必死です。この峠を越えるために参加しているような人もいるようで、珠洲はこれを越えて初めて価値があると思っている方が多い大会だと感じました。ここを登りきらなければ、「完走」とは言えないと思っている方が多いと感じました。レースでなければ、自分も登れる自信はあるのですが。その距離300mくらいでしょうか。
今後の自分の課題としたいと思っています。ノーマルクランクからギヤの軽い、コンパクトに変えようかな?・・・弱気!
 
イメージ 1
 
下りは、楽ですが、結構危ないです。 時速60km超えるところもあります。「ご安全に」、と思いながら、あまり飛ばさずに行きます。マウンテンBIKEの人もいて、すごいスピードで飛ばしていきます。ビックリです。タイヤが太い分だけ安定した走りができるのと、ディスクブレーキの信頼性のせいでしょうか。山坂はマウンテンにはかないません。
 
目立つのは、パンクです。ところどころでパンク修理しています。自分はクリンチャー(チューブが入っていないタイヤ)なので、それなりに、耐久性はありますが、チューブ交換ができないので、パンクするとリタイアです。1週目で、破壊しているBIKEもありました。救急車の音も聞こえます。これは、注意しないとと思いながら、漕ぎ続けます。1週目終盤です。スタート地点に戻ります。2時間と少しかかっています。
 
「おっと!」前方にSさん発見!Sさんは停止して、奥さんと何か会話しています。声を掛けあい、取りあえず追い越しますが、Sさんもスタート。自分が先行状態。2週目は慣れてきたので、登り坂まで少し気合いを入れて走ります。
 
Noの色が青の、B-Type(距離が半分)の選手がスイムを終わって、BIKEに合流したようで、BIKEの数も増えて活気がでてきました。こちとら2週目ですが、B-Typeに負けずと漕ぎます。そして坂。だいぶ気温も上がってきます。例の大谷峠までは、淡々と漕ぎ続けます。エイドは飛ばさずに全部止まってドリンク等をもらいます。結構危ないですが。長めに休む人は、BIKEを置いて、食べている人もちらほらと。のどかな感じです。 途中進んでいくと、結構パンクしている人が多いです。
 
さていよいよ、大谷峠。いっちょ登ってやろかと思いつつ、「やっぱやめよ」というか、「BIKEを降りろ!」と天の声がしたので、あっさり降ります。BIKEを押して歩いていると、またNoチェックの魔の声が・・・
    「よんひゃくななじゅうきゅうば~ん!」とバカでかい声が。
頭の隅でBIKE降りて何してるんだ!」という幻覚が聞こえます
 
<ここは戦略、戦略>自分に言い聞かせながら頂上まで進みますついたら、後は下るだけ。Sさんが、後ろにいるはずですが、ついてきているのかどうなのか判りません。RUNで勝てそうもないので、BIKEで離しておかないと、少し焦りながら漕ぎます。なので2週目の方がタイムを上げている感じはします。90km地点で、すぐ後ろから「パーン」という破裂音と、ほぼ同時に「あっ!」という声が。振り返ったら見知らぬ人がパンクです。自分でなくて良かったと思いましたが、残り10kmなのにかわいそうに、無念というかとても残念です。ここまで一緒に走ってきた同士なのにと。
 
やっとスタート地点にカムバック!賑やかな雰囲気でいい感じです。アドレナリンが出てきます。 狭いトランジッションに入ります。やはり、自分の箇所が見つけずらい!
やっと見つけて、シューズを履きかえます。いよいよ最後のRUNBIKERUNの初めが結構つらいのです。レースナンバー(ゼッケン)の位置を直しながら、地縛霊で動かなくなっているような体だましだまし動かして、トボトボと進みます。ラスト23.6Km
 
SWIMから少し順位を上げたかな?
         【BIKE Time 4:10:31 BIKE 374847
           SPLITSWIMBIKE5:10:11407位)】