えちご・くびき野100Km マラソン <その2>

<その2>
えちご・くびき野100Km マラソン
【スタート前】
5時少し前にS宅を徒歩で出発。寒くもなく、暑くもなくBESTなコンディション。
少しかったるい感じが、長いレースのいつもの感じ。
少し広い通りに出たら、この暗い中、どこからともなく「ゾンビ」みたいにゾロゾロ歩いている。ちょっと異様な感じ。
スタート会場へ到着。まだ真っ暗。
アナウンスの声がなんやかんや聞こえ、賑やか。3人ともリラックスモード。スタート間近になり、アナウンスの声と共に何度か「エイ・エイ・オー」とか雄叫びを。その気になっているとやる気が高まり、アドレナリンが噴出してしまうので、ここは、抑えてクールに振る舞う。
位置取りは、真ん中付近か。
【序盤】
いよいよスタートの合図。あわてず、周りの皆さんも、控え目でいいペースです。
坂の前までは、6/km程度の計画。遅れても成り行きでと。
序盤、7/km。流れに従う。忍者のように前に出て行ってもいいが、体力浪費は避ける。3人揃ってトコトコ進む。前が空くと自然と少しUP。6~7/km分。その後、だんだん空いてきて、ほぼ6分/kmに定着。3人話をしながら並走。既に明るくなってきた。寒くも暑むもない。くもり空で、BESTコンディション。
平坦な道をうねうねと進む。途中、Mさんトイレ。その後、Mさんとはしばらく離れる。
自分も1回目のトイレ。30kmくらいかな?そこを出る時、Mさんが休憩エリアに入ってくるのを発見。Sさんは既に前へ。
【中盤前半】
35kmくらいか、坂の前まできました。ここで、3人並走が再現。会社で作ったTシャツを着ているので、否が応でも宣伝になる・・・かな?バックプリント効果は後ろのランナーだけだけど。
既に足に疲れが蓄積されているのを感じ始めていた。自分は初参加、MさんとSさんの2人は2回目。付いていけるものであれば、付いていきたいが、坂の恐ろしさは聞いていたので、無理かなと。
最初の坂でMさん前へ。そのまま先行を許す形。Sさんとはほぼ同じグループ内で抜きつ抜かれつ。
坂は累計1500mの標高を登ることになる。当然下りも。
50kmまでは大きな坂は2つ。2つ目の下りから完全に足にきた。痛い! 
何故か、胸と脇腹の筋肉も痛い。特に下りのポンポンというステップと重力に従わざるを得ない各部位の振動が筋肉痛を促進させている。
この辺から『悪代官』のコスプレが目に入る。金ぴかの羽織・袴、ちょんまげ桂とズックのアンバランスさがいい。前から見ると殿様だけど、後ろに「悪」の文字のプリントで『悪代官』下りは速い!
左足の足の甲というか土踏まずを形成している部分というか。それと、右足の足首に近いすねの部分にダメージが集中しているようだ。疲労骨折するかもと思って走った。
中間トランジッションエリアに到着、休憩。   【ここまで5時間15分】 
いいペースである。足が痛くなければ、とてもいい感じなんだけど。お味噌汁みたいなものを頂く。ありがたい。バナナや準備したドーピング剤を注入。当然、それまでも適宜注入している。なんとか、次の10kmを走れるだけの筋肉を動かすエネルギーを注入したつもり。終盤は体が受け付けないかもしれないので、食べられる時に食べておく。
Mさんは、どの辺まで行ったか、もう最後まで会うことはなだろう。
ここからは、とにかく、確実に1Okmづつこなしていくということに専念する。
下り坂は、スピードUPできると考えていたが、ブレーキをかける走りとなるため、後傾となり、ものすごく足に負担がかかり、ダメージが大きい『下りの魔の悪循環。』
3個目の登りは、Sさんより先行する。しかし70%は歩行。下りは痛みにこらえて降りるだけなので、スピードを出せない。すぐSさんに追いつかれる『悪代官』がちょろちょろ。
【中盤後半】
60kmの休憩エリア到着!「何と!」、『リタイア受付』のばかデカい立看板が無意味に?しかも2枚もある。思わず、リタイヤ受付に行きたくなる。ここは、邪念を取り払い、その受付を背にして、真面目に休憩。お味噌汁みたいなのは、50km地点でなく、ここで頂いたかもしれない。(記憶が定かでありません)
4個目の登りは、Sさんと全歩行。ハイキング気分。これまでで一番急な坂に見える。下りは、Sさん先行。自分はもはや、足が痛くて無理はできない。坂を4つ超えたところで、65kmくらいか。標高は低いが、5つめの坂もある。ほぼ歩き。70km通過。
ここからは、更に気をしっかり持って、5kmずつこなして行こうという気持ち。休憩エリアの数が増えてくる。休憩ごとにドーピングしたり、梅干・オレンジ、一口おにぎりやバナナなどを品を変え口にする。ドーピングしないと、筋肉が動かなくなるのか顕著で、気もしっかり持てなくなるのだ。
あまり、長く休憩すると足が固まってしまうので、2分程度の休憩。
苦しさ=痛みは更にレベルUP 
途中、子供たちや、ポツリポツリの沿道の方とハイタッチしながら、足を運ぶ。その時だけは、元気になる。・・・というか元気に見せるのだ。
<その3に続く>